"ナノ空間触媒研究ユニット"とは?


研究ユニットとは?

「研究ユニット」は東工大の研究改革の一つとして2016年4月に科学技術創成研究院(IIR)のもとに設置されました。最先端研究を小規模のチームで機動的に推進する仕組みです(詳しくはこちら)。 ナノ空間触媒研究ユニットは2017年4月に設置されました。



研究ユニットの目標

「ナノ空間触媒」研究ユニットの目標は地球上に存在する様々な資源の有効利用、ならびに化学品製造プロセスのグリーン化に直結する革新的なナノ空間触媒の創製とそれを用いた触媒反応プロセスを開発することです。例えば、現在、メタノールからプラスチックなどの化学品原料として用いられるオレフィンを高収率かつ高生産性で製造するナノ空間触媒の開発に挑んでいます。 メタノールは二酸化炭素と水素から合成することができるため、この触媒反応プロセスが実用化されれば、二酸化炭素を資源とするオレフィン製造プロセスが確立されることになり、人工光合成型社会の構築にも大きく寄与するものです。

また、天然ガス、シェールガスの主成分で有り、石油に代わる化学資源として注目されているメタンが非常に注目されています。

メタンをメタノール、さらには低級オレフィンに直接変換するナノ空間触媒の開発に挑みます。このメタン転換反応プロセスは非常に難度が高いですが、もし、この触媒プロセスが実用化されれば化学産業におけるメタンの新たな活用を切り開き、ひいては新たな産業基盤の確立につながることが期待されます。



なぜこの研究ユニットを作られたのですか?

持続可能な低炭素社会、循環型社会を実現するには、まず、原油など在来型化石資源の使用量の低減と有効利用が 避けられません。また、シェールガスやバイオマスなど非在来型資源を使って、プラスチックや繊維、塗料、医薬品、農薬などの 原料になる基礎化学品を合成するための製造プロセスの開発も急務となっています。これらの課題を解決するには、革新的 な触媒の開発が不可欠です。そこで、求める化学品に対して最適なナノ空間触媒の製造方法を世界に先駆けて確立 したいと考えました。現在はゼオライトが中心ですが、目標の達成に向けては他のナノ空間触媒も研究対象としています。



「ナノ空間触媒研究ユニット」のリーフレットが完成しました。詳しくはこちらをご覧下さい。

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